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徳之島ノート

2013.8.17

徳之島ノート No.8「雨乞い」

奄美群島では6月下旬から一滴も雨が降らず日照りが続いた。日本中、猛暑であったが島の干ばつはサトウキビ等の農作物に被害が出始めて、30数年ぶりに雨乞いが各集落で行なわれる事態となっていた。ところが昨夜から低気圧が接近して雨が降り始めた。

伊仙町誌には雨乞いの行事として「各集落民が総出で、神かけて雨乞いの行事をする。(中略)顔や体に墨をぬって雨乞い祈願の神事を行なう。(中略)ミノ・カサをつけ、太鼓・ホラ貝をふきならしながら水のかけ合いをする。」とあるから徳之島、伊仙ではこのような儀式があったのだろう。奄美新聞によると沖永良部島、和泊では200人ほどが集まって「焚いた煙が雲となって雨がふるようにと、高さ1㍍50㌢以上にくみ上げた木材に火をつけた。炎は2㍍を超し、その回りを関係者が太鼓やフライパンなどをたたきながら「雨よ来い」と叫び歩いた」という儀式を行なったそうだ。

島に滞在して農作物に太陽がジリジリ照りつけるのを目の当たりにすると、何とかならないのかと祈りたくなる。島ごとに集落ごとに雨乞いの形式は違っていても願いは同じである。その願いが天に通じて雨が降り始めたのかもしれない。宮本隆司・記

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Photo © Ryuji Miyamoto 2013