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徳之島ノート

2013.8.21

徳之島ノートNo.10「ハブより怖い飲酒運転」

島ならではの道路標識を見かけた。「ハブより怖い飲酒運転」、「闘牛トレーニング中注意!」と「アマミのクロウサギ飛び出し夜間注意」である。

徳之島には猛毒の蛇、ハブが生息している。咬まれる人が毎月出るから島民にとっては今でも恐ろしい存在である。夜道は懐中電灯を灯しながら注意して歩行している。でも屋外でハブを見たという人に会ったことがない。わたしも一度も見たことがない。しかし島に暮らす人なら、いつ襲われるかもしれないという危惧の念は絶えず心のどこかにあると思う。だから「ハブより怖い・・・」という文言にはリアリティがあるのである。

巨大な闘牛の黒牛が幹線道路をノッシ、ノッシと飼い主に引かれて歩いているのには幾度か遭遇したことがある。夕方の闘牛のトレーニングを兼ねた散歩である。堂々と車道の真ん中を歩くので、車はゆっくりと脇を避けて通行する。島では闘牛の牛は王様で逆らうことは出来ない。住民もそれなりに敬意をもって接しているからトラブルことはない。アマミのクロウサギには遭遇したことはないがハブにしても闘牛にしてもこの島では、生き物と人間との関係がとても近いということだ。豊かな自然の中で、人間と生き物とが互いに交じり合って生息しているということなのだろう。宮本隆司・記

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Photos © Ryuji Miyamoto 2013